2012年9月4日火曜日

何が出来るのか

藤本さんからの大切なバトンを受け取った私はいったい何が出来るのか?
過去を振り返っていました。

今まで、阪神大震災の方とのやり取りで受けた感想は、
阪神大震災の方も、今回の東日本大震災があったからこそ
「同じような苦しみの方に何か出来れば・・・」といった、思いを寄せる事により
振り返り受け止めるきっかけになったと感じました。

こんな事は言ってはいけないのかもしれないけど、東日本大震災があって
自分の気持ちを改めて聞いてくれる方や 、自分の気持ちの蓋を開けるきっかけになったり
癒された部分があると感想を頂きました。今回の震災で助けられたのは実は自分達だと。


17年の月日を掛けても、まだこのような状況なのだと驚いたと同時に
ご自身の辛い過去を話してくださった、勇気と、東日本大震災の遺族に向けた暖かな思いを
私はきちんと繋げていかなければと、受け止めています。

しかし、東日本大震災の遺族にとっても「お辛いでしょう」「誰かにお話を・・・」と伺ったところで
耳に届かない部分もあると思います。
阪神大震災の方の為に、私達がいるのではないんだと。
悲しみを前に、なかなか受け入れられるものではないと思っています。

阪神大震災の方の方でも、まだまだ声に出してお話できない方が沢山いらっしゃいますので、(聞いて欲しいと思っている方にですが)お話を伺い、阪神大震災の方のためにも活動を続けたいと思いました。

そして、どう生かすのか。
東日本大震災の遺族の方の声を聞く機会は、阪神大震災の声を聞く以上に難しい事です。
なので、震災の本当の現状を遺族でない周りの私達は知る事ができません。
だからこそ、心の内を想像し、変な言葉を掛けてしまったり、言葉に詰まってしまったりするところがあると思います。
遺族の声から現状を知り、深い悲しみの中にいる事を理解したうえで、遺族の方にどんな事が出来るのか、どんな言葉をかける事が出来るのか、今一度考えるきっかけになればと思っています。

 私の独りよがりな思いなので、かえって傷つけたりしていないだろうかと常に思っていますが、
これは、『深い悲しみという感情』を私に教えてくれた子供達からの財産だから、懲りずに続けていきたいと思います・・・。