2014年8月16日土曜日

お盆

今日でお盆は終わりました。
送り火をして御霊はお帰りになっていきました。

東日本大震災から4回目のお盆。
皆さんどのように迎えられたのかなと考えておりました。
少しずつ落ち着いた生活も整いつつある中で、お盆を迎えるにあたり
また蓋をしていた悲しみと向き合う難しさもあるのではと思っておりました。

宗派や風習で違うのかもしれませんが、お盆は「亡くなられた御霊が子孫のもとに訪れ交流する」行事の名残だそうで、迎え火をたいてお迎えしたりするこうした風習は、亡くなった人を忘れるというのではなく、亡くなった人の居場所を作る、思い出すといった大切な役目を果たしているのだと感じます。

八月は終戦の日もあるので、命をテーマにしたテレビも多く放送されます。
またNHKの「花子とアン」では息子:歩くんがなくなるシーンもあり、見るのが辛かったのですが花子の気持ちも知りたく見ていました。

「歩ちゃんにしてあげたかったことを、多くの子供たちにしてあげよう」というような言葉があったと思いますが、私もそんな事思ったなと見ていました。
花子さんとは比べ物になりませんが、私も亡くした子供たちから与えられた多くの母性を、別の子供たちにできる事をしてあげようと奮闘した時期もありました。そんな思いが一本の柱になって支えてくれたのかもしれません。







2014年5月11日日曜日

3年という月日の中で。

東日本大震災から3年2カ月が経ちました。
凄く久しぶりの日記になりましたが、季節はすっかり初夏を思わせる日差しをたまに覗かせます。

この暖かな陽気と、目に心に元気を与えてくれる新緑の眩しさがありがたいと思います。
自然を感じるような生活、暮らしがあって人間は元気になれるなとしみじみ思います。

震災から3年が経ちました。
特に今日は11日であり、母の日であり、、、
どのような思いで過ごされているのかなと考えていました。


~まだまだ気持ちの整理がつかないと思いますが、とりあえず整理のつかないまま自分の引き出しに閉まっておいて下さい。将来、きっとその引き出しを開けられ る時が来ると思います~

まだまだ3年。
阪神大震災で奥様をなくされた藤本さんからいただいたメッセージを最近よく思い出します。

阪神大震災のご遺族の方とのやり取りの中で、東日本大震災を受けてその引き出しを少し開けてみたという方もいました。
震災とは関係ありませんが、90歳のおばあちゃんになってから初めて死産した子供のことを口にし涙を流された話を聞いた時がありました。

まだ3年。取り残されたままの心があるのかもしれませんが、多くの方が未だに整理することも、開けることもできない自分だけの引き出しを抱えているのも当然のことなのかもしれません。
それだけ、震災で大切な人を失うということは凄く辛い出来事なのかもしれません。


その引き出しもなかなか厄介で、しっかりしまっていればいいのですが、心構えのないときに何かしらのきっかけで開いてしまったりと、心苦しめる時もまだまだあるかと思います。
そんなときの、心のよりどころが皆さんにあればと思います。









2014年1月17日金曜日

阪神大震災から19年

17日。
今日は阪神大震災から19年が経ちました。

私の知っている阪神大震災はほんの少しです。
でも、東日本大震災を経験し、恥ずかしながら始めて目を向けるようになりました。


手紙のやり取りをさせていただいている方は
東遊園地で開かれる「阪神淡路大震災1.17のつどい」に参加できると嬉しそうに連絡がありました。去年は体調が悪く参加できなかったが、ここで息子さんの話をしたり、同じような経験をされた方々の元気な姿を見るのが勇気になるそうです。
そして、年々年を重ねていくことでご自身の体調もいつまで元気に入れるか。。。少しでも長く生きて息子を供養していくことが目標だと以前の手紙にもありました。


昨日はあさイチという番組で

絵本「優しいあかりにつつまれて」
が紹介されていました。

― 阪神大震災で一歳半のしょう君をなくされたママが、成人式を迎えるしょうくんに、しょうくんの想いを綴った絵本を用意することになったという話と、東日本大震災で8ヶ月の息子さんが行方不明のママが、娘に伝えるために書いた、二話収録となっています ―

 公式HP http://yasashiiakarinitutumarete.web.fc2.com/

当時は笑うことも悪いと思っていた。自分が生きていることに罪悪感を感じていたとおっしゃっていたママが、今笑顔でいることは娘さんの為にしょうくんの為だとおっしゃっていたことがすごく印象的でした。ママがしょうくんと会うときに色んな話が出来るように一生懸命に生きるとおっしゃっていたことも心に残りました。

私も、子供を失ったばかりのときは、自分が死ぬことばかり考えていました。自分が代わりになればよかったと。。。このママがこう思えるようになったのは、19年という時間ではなく、19年の間にかかわった人たちのおかげなんだとも言っていました。
人との関りは時として辛く苦しい時もありますが、温かく包んでくれる方が身近にいるということも大切なんだと思います。

今日は色々な思いに包まれながら、まずは亡くなられた方のご冥福をただただ祈り、そしてつなげていけるものがあれば、つなげていきたいと思いました。